お茶のまめ知識

お茶栽培の1年

お茶農家の皆様が丹精こめて栽培した茶葉から、おいしい日本茶が生まれます。
一年間のお茶栽培の作業をご紹介します。

1~2月
寒い冬の半ばから肥料(春肥①)をまきます。茶樹の形を整えるため、うねの化粧がりをします。
3月
防除。肥料(春肥②)を施します。
4月
肥料(芽出し肥)をほどこし、霜の害に対処します。
月末頃から茶摘が始まります。

画像(88x71)

5月
一番茶の収穫・製造・防除。
手摘みではなれた人でも一日に20kg位、機械を使えば一時間に250kg位摘むことができます。
6月
肥料(夏肥①)をほどこす。二番茶の収穫・製造。
7月
防除、肥料(夏肥②)をほどこす。
7月の上旬まで二番茶を摘みます。
8月
上旬から中旬頃三番茶を収穫します。
一般に「番茶」と呼ばれるお茶は、この頃収穫された茶葉を使って作られます。品質は下がります。
9月
肥料(秋肥)をほどこし、茶畑の土をおこし石灰を入れます。
新しい木の苗を植える準備をします。

画像(142x94)

10月
新芽が全体から平均して出てくるように、芯の先を切りとり茶樹の形を整えます。(秋整枝)
11~12月
防除。しき草を敷き、まわりに防風ネットを張りめぐらせます。

こんなにもある・・・お茶の効用

飲んで美味しい身近なお茶には、健康ドリンクに勝るとも劣らない天然成分がいっぱい。
お茶の効用をご紹介します。

●O-157にも緑茶で殺菌作用効果
O-157に対しお茶を作用させると、時間の経過とともに菌は減少し、最後にはほとんど見えなくなりました。インフルエンザの予防に「お茶でうがい」と言われるのは、この抗菌作用によるものです。

●健康で美しいお肌のために
お茶には美しいお肌を作ると言われるビタミンCがレモンの約5倍、しかも熱にも強いのでお料理にも使えます。

●緑茶には発ガン作用抑制効果が
お茶に含まれるカテキンやビタミン類が発ガン作用抑制効果に有効な成分の一つであることがわかってきました。

●虫歯を予防し口臭を防ぐ
緑茶カテキンの殺菌作用が、虫歯や口臭の原因となる菌などの繁殖を防いでくれます。

●お茶を飲んで成績アップ?
お茶に含まれるカフェインには、判断力や記憶力を高める働きがあります。また、イライラをしずめて疲れをいやしてくれます。

●緑茶の抗酸化力が老化を防止
年をとることを「体がサビつく」というならば、その「サビ」を抑えるのが抗酸化力。緑茶カテキンはその抗酸化力がビタミンEの約20倍もあります。

●成人病予防に緑茶カテキンの抑制作用
緑茶カテキンは、成人病の代表ともいえる高血圧や脳卒中の予防に役立つことが解り始めてきました。

●肥満防止やダイエットに
スポーツ前に緑茶を飲むと、脂肪がエネルギー源となって燃焼されるため、肥満防止やダイエットに効果があるといわれています。

日本茶いろいろ

一言で日本茶といっても製造方法や使用する茶葉で、その種類はいろいろあります。ここでは代表的な日本茶の種類をご紹介します。

●煎茶
日本で生産されているお茶の約80%が煎茶です。さわやかな香りと甘味の中にほろりとした渋みがあります。
●ほうじ茶
番茶や煎茶を強火でこんがり狐色に焙じたものです。独特の香ばしい香りとさっぱりした味です。
●番茶
番茶は比較的大きく硬くなった茶葉を主原料として、製造されます。偏平な形状をしていて、煎茶のように細くよれていません。
●玉露
新芽の伸び頃を見計らい茶園を覆い直射日光を避けて育てます。独特の芳香があり、鮮やかな色合いと濃潤な風味があります。
●深むし茶
煎茶の仲間ですが、特によく蒸してから造られています。苦渋味が少なく、味が濃厚で、濃緑色が特徴です。
●玄米茶
番茶や下級煎茶の中によく炒った玄米を混ぜ合わせたものです。こうばしい香とさっぱりした味が喜ばれています。
●玉緑茶
煎茶と同じ製法ながら、製揉工程を省くため、まが玉のように縮れた形状となっています。煎茶と類似した香味をもち、さらっとしたのどごしがあります。

静岡茶の歴史を紹介します

日本の歴史に始めてお茶が登場するのは、700年代(天平の頃)といわれています。日本一のお茶所静岡のお茶はどこから来たのでしょう?

日本のお茶は平安時代に中国へ仏教の勉強のために留学した最澄(さいちょう)や空海(くうかい)が持ち帰ったのが最初といわれています。

その後鎌倉時代に、臨済宗の開祖で知られる「栄西(えいさい)禅師」が、宋(中国)に渡り薬としてのお茶を知り、日本でも普及させるためお茶の種と喫茶の方法を持ち帰りました。
お茶の効能を広く知らしめるため「喫茶養生記」をあらわし、「お茶は養生の仙薬なり、延齢の妙技なり」とその効能を広めました。

静岡にお茶を広めたのは鎌倉時代の臨済宗の僧で、駿河国栃沢(今の静岡市葵区郊外)に生まれた「聖一(しょういち)国師」と言われています。聖一国師は宋(中国)からお茶の種を持ち帰り、出生地である静岡市葵区足久保の近くにまいて栽培しました。これが静岡茶の始まりといわれています。

ご存知ですか?お茶の有効成分。

鎌倉時代の高僧「栄西(えいさい)」の書いた日本最初のお茶の本「喫茶養生記」には“茶は養生の仙薬なり”と薬としての効用があると書かれています。そんなお茶の豊富な栄養・薬効成分をご紹介します。

カテキン類(お茶の渋み成分)
発ガン抑制作用 抗腫瘍作用 突然変異抑制作用 抗酸化作用 血中コレステロール低下作用 血圧上昇抑制作用 血糖上昇抑制作用 抗菌作用 抗ウイルス作用 虫歯予防 口臭予防(脱臭作用)など
多糖類
血糖低下作用
カフェイン
覚醒作用 強心作用 利尿作用
ビタミンC
抗酸化作用 ストレス解消 風邪予防
βカロチン
抗酸化作用 抗がん作用
ビタミンE
抗酸化作用 老化防止
アミノ酸(GABA)
血圧降下作用
フラボノイド
口臭予防 血管壁強化
フッ素
虫歯予防
テアニン(アミノ酸の一種)
緑茶のうま味成分